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緩和ケアとはどんなもの?向いてる人や仕事内容とともに解説

看護の役割は、病気の治療だけではありません。
患者さんに寄り添い、苦痛を取り除き、ときに家族のケアをする緩和ケアも看護の一環です。

病棟勤務を一通り勤めた看護師の中には、緩和ケアに興味を持つ方もいるでしょう。
しかし、緩和ケアとそのほかの看護には仕事内容に差があります。
自分に勤まるのか不安に思う方もいるかもしれません。

今回はそんな方に向けて、緩和ケアの仕事内容や向いてる人の特徴について解説します。

緩和ケアとはどんなもの?向いてる人や仕事内容とともに解説

緩和ケアの仕事内容と向いてる人の特徴とは?

はじめに、緩和ケアの仕事内容や一般の看護業務との違い、緩和ケアに向いてる人の特徴を解説します。
緩和ケアに関心がある方や、緩和ケアについてもっと詳しく知りたい方は参考にしてください。

緩和ケアの内容

緩和ケアとは、がんをはじめとする完治が難しい患者さんに対して行うケアの総称です。
現代の医学でも治せない疾患は数多くあります。
その一方で、命の終わりが来るまである程度の時間がある方もいます。

心穏やかに後悔無く最期を迎えられるように、患者さんの心と体の両方をケアするのが緩和ケアの目的です。
また、必要があれば患者さんだけでなくその家族のケアも行います。

なお、緩和ケアは看護師だけでなく、医師や薬剤師・心理カウンセラー・作業療法士などが、それぞれの専門知識を活かしてチームで行います。
一人でがんばるのでなく、チームワークが重要となる仕事です。

看護師が行う緩和ケアの仕事

看護師が行う緩和ケアの仕事は、大きく分けて「身体的苦痛のケア」「精神面のケア」「遺族や家族へのケア」の3つがあります。

病気によっては、末期に身体的な苦痛が大きい場合もあるでしょう。
看護師は医師と相談のうえ、身体的な苦痛をできるだけ取り除くケアを行います。
患者さんの希望だけでなく、家族の希望や医師の考えを聞いてまとめるのも仕事の一環です。

また、精神的ケアも看護師の大切な仕事です。
「死」が迫ると人は大きな不安と焦り、恐怖を抱きます。
自らの命の期限を受け入れるまで時間がかかる方もいるでしょう。
看護師は、患者を諭したり励ましたりするより、患者さんの気持ちにより添うことが求められます。

このほか、緩和ケアを受けている患者さんの家族も大きなストレスを抱えているでしょ
う。
看護師が行う緩和ケアには、家族のケアも含まれています。
必要に応じて家族の話を聴き、希望や要望を医師に伝える橋渡し役なども務めます。

緩和ケアの仕事が向いてる人の特徴

緩和ケアの仕事が向いてる人の特徴は、以下の通りです。

・相手を尊重し寄り添える
・予期せぬ事態にも落ち着いて対処できる
・思いやりがある

看護師ならば誰もが持っている特徴に思えるかもしれませんが、緩和ケアの場合は患者さんや家族から、ときに厳しい言葉をかけられることも多いです。
また、患者さんが全快して退院する可能性は限りなく低いので、虚しさを感じることも多いでしょう。

そのうえでなお、上記のような心持ちで仕事ができる人が緩和ケアに向いています。

緩和ケアが向いてる看護師の就職先は?

緩和ケアを本格的な仕事としたいと考えている方の中には、転職を考えている方もいるでしょう。
ここでは、緩和ケアに向いてる看護師にとっておすすめの就職先を紹介します。

緩和ケア病棟

緩和ケア病棟とは、総合病院にある緩和ケア専門の病棟です。
がん治療に力を入れている病院に多く備え付けられており、近年は増加傾向です。
がん治療を受けている患者さんが希望すれば、寛解の可能性が高い場合でも緩和ケアを受けられるところもあります。

総合病院に勤めており、緩和ケア病棟がある場合は異動願いを出せば異動が認められる可能性もあるでしょう。
転職活動をしなくてもいいので、看護師の負担も少ないです。

ただし、緩和ケア病棟は病院によって受けられるケアの内容が大きく異なります。
看護師によっては「私が行いたい緩和ケアはこれではない」と違和感を持つかもしれません。
その場合は、ほかの病院へ転職することも視野に入れましょう。

有料老人ホームのターミナルケア施設

近年は老人ホームで余生を過ごし、がんをはじめとする寛解が難しい病気を発症したら、そのままそこで緩和ケアを受ける方も増えています。

有料老人ホームもそのような需要を見越して、緩和ケア専門の施設を新たに設けるところも出てきました。

そのような施設でも、看護師は需要があります。
「少人数の患者さんをじっくり寄り添って介護したい」と考えている方向けの施設です。

訪問看護師

病院に入院していてもこれ以上病状の好転が見込めない場合は、最期のときを住み慣れた家で暮らしたいと願う患者さんもいます。
訪問看護は、家で最期を迎える患者さんのターミナルケアも仕事の一環です。

訪問看護師は緩和ケア専門ではありませんが、希望すれば職場によっては緩和ケアが必要な患者さんを重点的に担当させてもらうこともできるでしょう。

まとめ

緩和ケアは、人が尊厳を持って最期を迎えるために行う重要かつ大切なケアです。
患者さんが元気になって退院する可能性は低いですが、最期を穏やかに迎えられたとき、看護師としてはやりがいを感じられることでしょう。

訪問看護ステーションでも緩和ケアを望んでいる患者さんをたくさん受け持っています。
訪問看護で緩和ケアを行ってみたいと考えている方は、一度たまき訪問看護リハビリステーションにご相談ください。
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