「患者さんの本音を上手く引き出せず看護ができているか不安」
「忙しくてゆっくり話をする時間がない」
「スタッフが忙しくピリピリしていてコミュニケーションを取るのが怖い」
現場で働く看護師のなかには、これらの悩みを抱えている方も多いでしょう。
そこで本記事では、看護師にとって重要なコミュニケーションを取る際のポイントについて紹介します。
患者さんやスタッフとのコミュニケーションに悩んでいる看護師の方は、ぜひ参考にしてください。
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看護師にとってコミュニケーションスキルは不可欠
仕事ができる看護師のイメージは、採血や注射などの看護技術に長けていると感じる方が多いでしょう。
しかし、実際のところ看護師は「人」を相手にする仕事であり、コミュニケーションスキルが不可欠です。
患者さんは病院での治療中、病気への不安や治療への葛藤など人にはいえない思いを抱えている方もいます。
気持ちを理解して患者さんに寄り添った看護をするためにも、コミュニケーションスキルが必要です。
看護技術は未熟であっても、コミュニケーションスキルが高い方「できる看護師」として認知されるでしょう。
そのため、看護師にとってコミュニケーションスキルは武器といえます。
【患者】看護師がコミュニケーションを取るうえで大切なこと3選
まずは、患者さんとコミュニケーションを取るうえで大切なことを3つ紹介します。
1. 落ち着いて話ができる雰囲気を作る
2. 丁寧な言葉遣いと基本的なマナーを守る
3. 話す・聞くのバランスが取る
コミュニケーションを介して、患者さんが安心して治療や検査ができるよう意識してみましょう。
1.落ち着いて話ができる雰囲気を作る
バタバタ忙しそうにしていたり、イライラ・ピリピリした雰囲気を出したりしている看護師には、話しかけたいと思いません。
話をするための雰囲気は、患者さんとコミュニケーションを取るうえで重要なウエイトを占めています。
● ゆっくりと話を聞くために時間を確保する
● 多忙など自分の都合で相手を不快にしないように感情をコントロールする
● 笑顔で話しやすい雰囲気を作る
これらを意識すると、患者さんは「優しく話を聞いてくれそう」といった印象を受けて安心して話ができます。
人をよせつけないような雰囲気を出していないか、注意しましょう。
2.丁寧な言葉遣いと基本的なマナーを守る
患者さんとの距離が縮まり親しくなっても、礼儀とマナーを忘れてはいけません。
親身になって話を聞くのと、馴れ馴れしいのは別であり、患者さんを不快にさせてしまいます。
当たり前ですが、患者さんとは敬語で会話をしましょう。
また電子カルテの入力をしながら話したり、ベッドに腰掛けて会話をしたりするのは失礼に当たります。
会話をする相手の顔を見て話すといった基本的マナーや、患者さんの生活スペースを勝手に侵さない配慮は大切です。
3.話す・聞くのバランスが取る
患者さんとコミュニケーションを取る際に注意したいのは、会話のキャッチボールです。
例えば、患者さんから相談を受けたため張り切ってアドバイスしたが、患者さんは意見を一方的に押しつけられたと感じる場合があります。
ここでの問題は、患者さんの反応や意見の確認不足です。
一方的なコミュニケーションではなく、話す・聞くのバランスが取れているかを意識しましょう。
【医師や同僚】看護師がコミュニケーションを取るうえで大切なこと3選
次に、スタッフとのコミュニケーションを取る場合を見ていきましょう。
1. 意見が押しつけにならないように配慮する
2. 業務を依頼されたら自分のキャパシティを伝える
3. 厳しい指導は患者さんのためだと理解する
スタッフとのコミュニケーションが良好だと、自身の働きやすさや患者さんの治療などにもプラスの影響を与えます。
ぜひこれから紹介する3つのポイントを、仕事に取り入れてくださいね。
1.意見が押しつけにならないように配慮する
ほかの方の看護や患者さんへの関わりを見ると、意見をしたくなる場合もあるでしょう。
しかし、人それぞれ看護観や関わりのなかで大切にするポイントは異なります。
もし、アドバイスや意見する場合は、押しつけにならないように配慮しましょう。
相手の行動の意図を理解し、尊重する気持ちが大切です。
押しつけではなく「選択肢の一つとしての提案」といったアドバイスの仕方にすると、相手も受け入れやすいでしょう。
2.業務を依頼されたら自分のキャパシティを伝える
看護師業務は日々忙しく、業務を円滑に進めるためにスタッフ同士で仕事をカバーし合います。
ときには先輩や医師から仕事を依頼されて、断りづらいと感じる場合もあるでしょう。
しかし、相手からよく思われるために安易に仕事を受けても、よいことはありません。
自分のタイムスケージュールや、技能レベルを判断したうえで、無理な場合ははっきりと伝えましょう。
無理をすれば大きなミスにつながる可能性もあります。
3.厳しい指導は患者さんのためだと理解する
新人の場合、先輩からの指導や注意はよくあります。
厳しい指導に落ち込み、その先輩が「怖い」と感じて話しかけにくくなる場合もあるかもしれません。
しかし、指導や注意は患者さんを第一に考えての行動です。
注意された事実ではなく指導を受けた内容に意識を向け、最低でも以下の2点は振り返るようにしましょう。
● なぜ注意を受けたのか
● どのように改善すればよいか
相手にただ苦手意識を感じて終わるよりも、指導内容を改善する姿勢が重要です。
看護師が円滑なコミュニケーションを取るためのポイント
コミュニケーションが苦手な方は、関わり方のポイントを押さえると一気にハードルが下がります。
以下のポイントを実践するとよいでしょう。
● 相手との共通点を見つける
● 相手の思いに共感する
● タッチングをする
趣味や出身地などの共通点があると、一気に親近感が湧いて好感を持ちます。
また、信頼された状態で患者さんの気持ちに共感すると「自分の味方」でいてくれる安心感が生まれ、心を開きやすくなるでしょう。
さらに、癒しや心地よさを与える効果があるタッチングを行うと、患者さんの不安も解消されるはずです。
まとめ
看護師にとってのコミュニケーションは、技術の習得と同様に大切です。
患者さん相手の場合は、丁寧な言葉遣いで会話のキャッチボールを意識しましょう。
スタッフ相手の場合は、相手と気持ちよく仕事をするための配慮だけでなく、患者さんを第一に考えてコミュニケーションを取ってください。
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